市(いち)文化があるまちをつくる

2022年2月3日


朝市・露店市・青空市。

日本には、江戸時代から続く市場が今も存在するまちが結構ある。

そもそも”市(いち)”とは、売り手と買い手が一定の時間に一定の場所に集まり、取引をおこなうこと。そしての場所が”市場”という。


「おはよう!」「元気でしたか?」「お久しぶり!」の声を、店主とお客のお互いが声を掛け合いながらの買い物スタイルが、その土地の”市(いち)”であり、生活インフラはもちろん、観光地にもなっている。

各店先に並ぶ旬の農産物・漬物などの加工品、水産物などを持ち寄り露店に並べて売る生産者に、お客さんは問いかける。

「これ何?」

「どうやって食べるの?」

「日持ちはする?」

そして、生産者は笑顔で自信満々に答える。自分が作ってるものだから。

さらに、

「これ、おまけね!」とサービスまでしてくれる(場合もある)


かつて、八百屋・魚屋・肉屋などが軒を並べた商店街は、大型スーパーマーケットの進出などでどんどん寂れていき、今やシャッターの閉まった店舗が増えるばかり。

親子で買い物に行けば、みんなが子供の成長を見守り、子供だけで買い物に行ってもちゃんとサポートしてくれる人情あふれる商店街がなつかしい。地元の子供が迷子には決してならない場所でもある。テレビ番組「はじめてのおつかい」のおつかいデビューが商店街や地元の商店なのも納得。


まるで商店街の天敵のような大型のスーパーマーケットは、アイテム数こそ揃っているが、なんだか味気ないし、各売り場が無駄に広すぎる。

そこで店員さんと会話があるだろうか?

気軽に聞いたり、教えてもらったりができる雰囲気があるだろうか?

さらにこの時代のこの状況下、非接触化が進み、レジも受け渡しも無人。感染防止策とは言え、これがこれからのニューノーマルなのか?


対して、地域密着型の中小型スーパーは、本来のサービスを大切にしているところが多い。店長さんやスタッフさんがわりと気さくで、顔なじみ(常連顧客)も多い。地元ネタ満載の会話も弾む。3世代交流もある。


「買い物は楽しい!」

女性も男性も大人も子供も、買い物好き人口は多い。

ネットやテレビの通販も便利。コンビニが24時間開いているのもありがたい。

色々なモノを手軽に買えることが楽しいと感じる人もいるだろう。それもある。


買い物が楽しい理由とは、実物を見て想像ができ(献立とか)、さりげなく説明をしてくれる人がいて(「それ今日お買い得よ!」)、ついでに買いたくなるモノがあって、さりげなく説明をしてくれる人がいて(「それすごく便利よ!」)、最終的には「いい買い物した!」と、心を満たすことができる環境があるということではないかと思う。

これこそが、2012年から毎月続けている青空日曜市【ひろしまみなとマルシェ】の目的のひとつ。


例えば、ちょっと珍しい野菜を買って帰る。

「今日ね、ひろしまみなとマルシェでこれ買ったんだよ。農家さんが、軽く塩茹でしたら甘みがあって美味しいって教えてくれたの。そしてこれは、おまけでもらったんだよ♡」

家族の会話や、知識になる。SNSのネタにもなる。


デジル社会の中の、アナログコミュニティ。

失われつつある、人と人のつながりを大切にしていきたい。

できるだけ対面型で。

地域のコミュニティでまちをつくり、育てていく。


広島の日曜市と言えば、【ひろしまみなとマルシェ】

と呼ばれるまで、さてさて、あと何年かかるだろう?


#ひろしまみなとマルシェホームページ



広島市南区宇品海岸1丁目13-13 宇品港湾ビル

特定非営利活動法人まちづくりコミュニティデザイン研究所






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